CDP2020のスコアリング結果が発表されました

  • 環境

2020/12/16

 2020年12月8日、企業の気候変動や水、森林に関する対応を評価するCDP(※1)のスコアリング結果が公表されました。2020年における各プログラムの回答企業数は、グローバルで「気候変動」は約1,200社、「水」は約500社、「森林」は約150社が昨年からそれぞれ増加しており、回答企業の合計は9,600社を超えました(※2)。

 CDPの評価においては、最高評価の「A」を獲得した企業をAリストと呼びますが、2020年の「気候変動」においては、世界の270社がAリスト入りを果たしました。そのうち日本企業は53社で、うち25社は昨年度からスコアアップして新たにAリストに追加されました。過去5年間の推移をみると、Aリスト全体に占める日本企業の割合は、2016-2017年は約11%でしたが、2018年には15%近く、2019-2020年は20%前後と、CDPの評価における日本企業の存在感が年々増しています。

 国別でみると、日本は昨年に引き続きAリスト企業数で1位ですが、昨年35社で2位だったアメリカも、今年は日本と同数の53社がAリスト入りを果たしており、2020年の「気候変動」Aリストは日米の2か国で全体の約40%を占める結果となりました。

 

 日本は、気候変動対応で海外から遅れを取っているとされていますが、最近では菅首相が2050年にカーボンニュートラル(※3)を達成する方針を表明したり、国会で気候非常事態宣言が決議されたりするなど、気候変動にかかわる国内の動きが活発化しています。

 企業の皆様においても、国内外の動向を注視し、自社の気候変動対応や方針に反映していくことが望まれます。CDPを含む企業の気候変動対応にかかわる最新の動向については、2020年10月15日発行のリスクマネジメント最前線「企業における気候変動対応の最新動向」をご参照ください。

 

※1 CDP:企業等に対して、「気候変動」、「水」、「森林」に関する対応状況について質問書で回答を求め、回答結果に対して評価を与える非政府組織。

※2
CDPウェブサイト(2020年12月10日時点の情報を参照)
https://www.cdp.net/en/companies/companies-scores

CDP気候変動レポート2016:日本版
https://b8f65cb373b1b7b15feb-c70d8ead6ced550b4d987d7c03fcdd1d.ssl.cf3.rackcdn.com/cms/reports/documents/000/001/260/original/Japan_edition__climate_change_report_2016.pdf?1477498361

CDP気候変動レポート2017:日本版
https://www.cdp.net/ja/reports/downloads/2762

CDP気候変動レポート2018:日本版
https://www.cdp.net/en/reports/downloads/4527

CDP気候変動レポート2019:日本版
https://6fefcbb86e61af1b2fc4-c70d8ead6ced550b4d987d7c03fcdd1d.ssl.cf3.rackcdn.com/cms/reports/documents/000/004/817/original/Full_Japan_report_2019.pdf?1580720285

※3 カーボンニュートラル:温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすること。

執筆コンサルタントプロフィール

佐藤 美沙紀
製品安全・環境本部 研究員

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